2017年のHIP HOP界最大のトピックとして大きな注目を集めた傑作アルバム『8』の発売から約2年、今や日本を越えてアジア各地でも注目を集めるYENTOWN所属のシンガー/ラッパーAwichが遂に最新アルバム『孔雀』をリリース。前作リリース後は各種音楽フェスや海外公演へのオファーが絶えず、2019年にRed Bullが公開した88risingのアジアのアーティストにフォーカスをあてた長編ドキュメンタリー『Asia Rising: The Next Generation of Hip Hop』でも大々的にフィーチャーされるなど、その人気を日本だけにとどまることなく不動のものにした。
約2年の時を経て発表される本作のトータルプロデュースは、前作に続き同じくYENTOWN のChaki Zuluが担当。その他にもYENTOWNとも親交が深いUSのトップ・プロデューサーBaauerや、SALUやJP THE WAVYなども手掛けるトラックメイカーJIGG、BTS やCrystal Kayなどへ楽曲提供を行うMatt Cabなど、国内外から錚々たる面子が集結。本作のリード曲となる「Poison」にはゆるふわギャングのフィメール・ラッパー、NENEが参加。二人のアクの強いラップで固定概念から脱却した現代の女性像を力強く描きだしている。さらにDOGMAと鎮座DOPENESSを迎えドープに人間のダークサイドを描きだす「洗脳」、OZworldと共通の故郷である沖縄について語る「DEIGO」、攻撃的なビートにJP THE WAVYらしい緩急を取り混ぜたラップが光る「Bloodshot」、前作収録のヒット曲「WHORU? ft.. ANARCHY」のアンサーソングとも言える「Gangsta」、重く引きずるようなトラップ・サウンドでありつつも彼女らしく洗練された「NWO」、美しいピアノの旋律と彼女の儚くも力強い歌とラップが融合した「4: 44」、まるで祈りの様に深くソウルフルに歌い上げる「First Light」に加えて、先行でリリースされたEP『Beat』からEGO-WRAPPIN'「色彩のブルース」をオフィシャルでサンプリングした「紙飛行機」、同じくYENTOWNのkZmをフィーチャーした「NEBUTA」のアルバム・バージョンなどを含む全20曲を収録。